研修委員会 入江洋英
6月11日に皆生つるやにて実施された高橋経営研究会の講演会に参加しました。講師は大阪大学名誉教授、近畿大学顧問の本間正明氏で、「アベノミクスの今後の課題-経済成長と財政再建は両立可能か?」をテーマにご講演頂きました。
講演内容
・消費者物価指数においては、金融政策における日銀の量的緩和を皮切りに1年間を経て順調に推移している。
・国債利回りは低下が続いており、財政規律への信頼が定着しつつある。
・有効求人倍率はリーマンショック前のピーク水準まで回復している。
・GDP成長率の名実逆転は未実現であるが、GDPギャップはかなり縮小している。
・少子高齢化が進み、人口構成比や家族形態の急速な変化が訪れている。
・法人税改革については企業の競争力強化と海外からの投資増を目的に、課税ベースの拡大と税率の引下げが検討されている。
講演では上記のように述べられると共に「グローバルマーケットの中の日本」に対比する形で、日本国内における鳥取県という地方経済についても、その位置付けや特性、地域間の競争や連携を読み解く必要性を訴えられ、東京からの再分配という旧来の経済モデルからの脱却が求められていると述べられました。