経営戦略委員会
船越 守之
12月6日(土)、経営戦略委員会本年度最期の事業となる、12月セミナーを開催いたしました。今回のセミナーは、昨年7月、ユネスコの世界遺産に登録され、観光地として脚光を浴びている石見銀山の視察を行いました。当日は早朝から日本海側で寒波に見舞われ、マイクロバスでの移動には困難もありましたが、最後まで積雪は無く、何とか現地視察に至りました。
現地では、石見銀山のガイド資格を持っておられる、大田YEGの田平隆司様他1名に同行して頂き、今年開館した石見銀山世界遺産センターを中心にガイドして頂きました。遺産センターの館内では、銀の採掘を再現するレプリカや、銀山の争奪戦を繰り広げた歴史上の人物など、数々の展示品を目の当たりにしました。特に大航海時代、ヨーロッパ諸国が作成した世界地図上の日本に、石見の文字と銀鉱山を意味する文字が書かれていた事には、参加者一同感銘を受けました。
気温が氷点下に近かった事もあり、銀の採掘跡である間歩(まぶ)の見学などは省いた形となりましたが、全てが集約された石見銀山世界遺産センターを、ガイドの説明を交えながら視察する事が出来、とても勉強になりました。
昼食は大田YEGの方との懇親会を兼ね、石見銀山の古い町並みの一角にある食堂で行いました。懇親会での話題は、主に地元観光資源の活用についての展望や課題でした。やはり大田市も観光資源に恵まれたとはいえ、土産物や宿泊施設などの問題はまだ検討課題のようでした。
来年10月の中国ブロック大会は大田市で開催されます。今回のセミナーでは、既存の観光資源をどのように地域経済の活性化に繋げるか、地元地域に当てはめて考える良い機会になったと思います。